腐食や蟻害など、経年による変化を受けやすい木造建築は、公共施設等には向かないのではないでしょうか
木材の劣化の大きな原因は腐朽菌や蟻害です。シロアリの生存には3つの要素が必要で、それは水分と温度と餌です。この3つが全て揃わなければシロアリは生存できません。水分を与えないということだけでも注意すればシロアリの繁殖を抑え、腐朽菌の抑制にもつながります。つまり、雨水を侵入させずそして湿気が溜まらない納まりで設計すれば、木造建築の長寿命化は可能です。
あるいは、大切な木造建築であれば、定期的にメンテナンスをして長持ちさせるという考え方もあります。例えば法隆寺は築後1,350年を超えるとされていますが、これは新築のまま手付かずで残っているわけではありません。世代を超えた職人たちが技術を受け継ぎながら、修繕や点検を行ってきた結果なのです。戦前から始まり1985年まで続いた昭和の大修理では、いったんすべてを分解して傷んだ部材を新しいものに差し替えて、再度組み立て直されたそうです。
あるいは、大切な木造建築であれば、定期的にメンテナンスをして長持ちさせるという考え方もあります。例えば法隆寺は築後1,350年を超えるとされていますが、これは新築のまま手付かずで残っているわけではありません。世代を超えた職人たちが技術を受け継ぎながら、修繕や点検を行ってきた結果なのです。戦前から始まり1985年まで続いた昭和の大修理では、いったんすべてを分解して傷んだ部材を新しいものに差し替えて、再度組み立て直されたそうです。
森林のサイクル・環境編
都市の木質化編
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