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ウッドフェンスの経年変化とは何ですか?

天然素材の木は、時間の経過とともに元の木の色からシルバーグレイへと変化します。これは劣化ではなく変化です。この変化をどうとらえるかは人によって様々ですが、人間と同じように年を重ねて変化していくのが自然素材である木材のいいとことでもあります。欧米では、無垢のままの木の色味よりもシルバーグレイの風合いの方が落ち着いていて好まれるそうです。わざわざシルバーグレイ系の保護塗料を塗って味のある風合いを楽しまれている方もいらっしゃいます。
また、元の木の色を残したい場合は、「白染」(しろせん)といって白い塗料を薄く塗る手法があります。クリアラッカーでは、スギやヒノキの場合、黄味や赤味が出てしまいますが、白染を行うことで本来の木の色に近く仕上げられます。また、白染を行った時点で木の色は少し時間が経ったような雰囲気になるので、新しい木が急にグレイに変わってしまった、という印象を和らげる効果もあります。 しかし、1年中、強い陽射しや風雨にさられる環境下では、ある程度の変化はやむをえないものです。真新しいブルージーンズを徐々に着古していくように、経年変化を楽しむのも天然素材である木の特徴の一つと思った方がよいかもしれません。
  • 竣工時(2019年)
  • 現在(2021年)
  • 経年変化したような風合いになる保護塗料を塗布した築2年のウッドフェンス
    (Room No. 5532705 tamabaka1971さんの投稿)

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