木が現し(あらわし)になっている建物というとログハウスが思いつきますが、繊細な造形には向いてないでしょうか?
木材は通直材とも言われ、ほぼまっすぐな材料ですが、挽き板(ラミナ)や単板(ベニア)を乾燥させて再構成した木質建材もあり、アーチ型の湾曲集成材なども製造されています。木材はコンクリートや鉄骨などほかの建材と比べると比重がとても小さく、そのわりに強いことが特徴です。比強度が高いとも言いますが、これがコンクリートや鉄骨の何倍もあり、つまり軽くて強い材料と言えます。そのため、重量を抑えたい屋根架構や地盤状態が厳しいなどで建物全体を軽くしたい場合などにとても適していると言えます。一方で局所的な圧力に対してはめり込みやすく、構造材としては柔らかい材料とも言えますが、そのため加工もしやすく、接合部を鉄で補強するなどのアイデア次第では、さまざまな架構や形状のデザインが可能になります。
構造的には木材の柔らかさを克服するアイデアが必要な場合もありますが、必ずしも木材の用途は構造材にかぎりません。例えば鉄骨造やRC造の幼稚園の内装に木材を貼っていたりするのは、子どもがぶつかったときに怪我を防ぐためでもあります。つまり木は柔らかく、優しい材料とも言えます。
構造的には木材の柔らかさを克服するアイデアが必要な場合もありますが、必ずしも木材の用途は構造材にかぎりません。例えば鉄骨造やRC造の幼稚園の内装に木材を貼っていたりするのは、子どもがぶつかったときに怪我を防ぐためでもあります。つまり木は柔らかく、優しい材料とも言えます。
森林のサイクル・環境編
都市の木質化編
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