木の家は建てやすく、暮らしやすい。木造住宅の特徴とは?マイホームを木造住宅で建てるメリットを改めて解説します。
2018年に総務省統計局が発表した「住宅・土地統計調査」によると、一戸建てのうち木造住宅が92.5%を占めています。 昨今では鉄骨造の住宅もありますが、やはり日本で古くから親しまれており、風土にあった身近な存在なのは木造住宅です。
そこで本記事では、木について知っていただきたいこと、木造住宅のメリットやデメリット、寿命や耐震性についてまとめて解説します。木造住宅の特徴を改めて知っていただくことで、木の家の魅力をお伝えします。
自然の素材である木を効果的に使って、美しい木目を楽しむ素敵な木の家から公共施設、さらには中高層建築物(ビルやマンション)が続々誕生しています。それは強さと美しさだけでなく、木材のもつ自然の力で、快適な空間を作り出してくれるということが改めて評価されているのでしょう。
また、建築素材として対比される鉄や鉄筋コンクリートと比較すると圧倒的に軽く、さらに樹種によっても比重や特長にバリエーションがあり適材適所が可能な素材です。
環境面でも、重たい鉄や鉄筋コンクリートを扱うには製造から建築中まで、エネルギーをたくさん消費しますが、木は軽くて強いため、少ないエネルギーで加工できます。さらに木は、植えて育てることができ、その成長時にはCO2が吸収され、建築物に利用することで長期にわたりCO2を固定することが可能です。日本には戦後造林した豊富な森林資源が全国にあり利用期を迎えています。外国からの輸入材に頼らずとも、地域の材を使って家を建てる、地産地消ができる時代になっています。
そこで本記事では、木について知っていただきたいこと、木造住宅のメリットやデメリット、寿命や耐震性についてまとめて解説します。木造住宅の特徴を改めて知っていただくことで、木の家の魅力をお伝えします。
「木」という素材について
自然の素材である木を効果的に使って、美しい木目を楽しむ素敵な木の家から公共施設、さらには中高層建築物(ビルやマンション)が続々誕生しています。それは強さと美しさだけでなく、木材のもつ自然の力で、快適な空間を作り出してくれるということが改めて評価されているのでしょう。また、建築素材として対比される鉄や鉄筋コンクリートと比較すると圧倒的に軽く、さらに樹種によっても比重や特長にバリエーションがあり適材適所が可能な素材です。
環境面でも、重たい鉄や鉄筋コンクリートを扱うには製造から建築中まで、エネルギーをたくさん消費しますが、木は軽くて強いため、少ないエネルギーで加工できます。さらに木は、植えて育てることができ、その成長時にはCO2が吸収され、建築物に利用することで長期にわたりCO2を固定することが可能です。日本には戦後造林した豊富な森林資源が全国にあり利用期を迎えています。外国からの輸入材に頼らずとも、地域の材を使って家を建てる、地産地消ができる時代になっています。
木造住宅の特徴
まずは木造住宅の基本的な特徴について、以下の3つを解説します。
• 構造
• 耐用年数
• 耐震性
日本人にとって親しみのある木造住宅ですが、構造は知らない人も多いのではないでしょうか。また、耐用年数や耐震性は特にこれから家を建てる人にとって、気になる部分かと思います。
3つの特徴から、木造住宅の魅力や住みやすさも感じられるでしょう。
木造住宅の基本構造は、以下の7つからできています。その場所にあった樹種の木材を様々な形状に加工し、組み合わせて強度を高めながら建てられています。工法についてはいくつかの種類があり、のちほどご説明します。
• 垂木(たるき)……屋根の力を受ける
• 母屋(もや)……垂木を支える
• 梁・桁(はり・けた)……屋根や床や壁を支える
• 根太(ねだ)……床材を支える
• 筋交い(すじかい)……家の強度を高める
• 柱……建物自体を支える
• 土台……基礎と骨組みをつなぐ
さらに詳細の解説はこちら
木造住宅の耐用年数は、一概には答えられません。一般的には30年程度と考えている人が多いようです。木造住宅の法定耐用年数では、22年と定められています。ですが、国土交通省の資料「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」では、以下のように記載されています。
• フラット35基準程度で50~60年
• 劣化対策等級3程度で75~90年
• 長期優良住宅認定基準で100年超
つまり、適切な設計やメンテナンスが行き届いていれば、木造住宅で100年以上住み続ける事も不可能ではありません。
木造住宅の法定耐用年数は22年と定められておりますが、実際の寿命とは異なります。このような差が出るのは、「寿命=法定耐用年数」ではないからです。
法定耐用年数というのは、実際に住み続けられる年数ではなく、税金を計算する「減価償却資産」として取り扱える期間になります。
参考:木造住宅の耐用年数は?寿命を伸ばすためのメンテナンス方法も解説
木造住宅は、鉄骨造の住宅と比べて、耐震性が劣っていると思っている人も多いでしょう。しかし、木材には、地震の揺れを逃がしやすいという特徴があります。
さらに、揺れの大きさと住宅の重量は比例するため、重量のある鉄骨よりも、木材の方が揺れが小さいです。
また近年では住宅の耐震性が見直されており、構造や工法の違いによる耐震性の差が生じないように作られています。
• 構造
• 耐用年数
• 耐震性
日本人にとって親しみのある木造住宅ですが、構造は知らない人も多いのではないでしょうか。また、耐用年数や耐震性は特にこれから家を建てる人にとって、気になる部分かと思います。
3つの特徴から、木造住宅の魅力や住みやすさも感じられるでしょう。
木造住宅の基本構造
木造住宅の基本構造は、以下の7つからできています。その場所にあった樹種の木材を様々な形状に加工し、組み合わせて強度を高めながら建てられています。工法についてはいくつかの種類があり、のちほどご説明します。• 垂木(たるき)……屋根の力を受ける
• 母屋(もや)……垂木を支える
• 梁・桁(はり・けた)……屋根や床や壁を支える
• 根太(ねだ)……床材を支える
• 筋交い(すじかい)……家の強度を高める
• 柱……建物自体を支える
• 土台……基礎と骨組みをつなぐ
さらに詳細の解説はこちら
木造住宅は100年を耐える?
木造住宅の耐用年数は、一概には答えられません。一般的には30年程度と考えている人が多いようです。木造住宅の法定耐用年数では、22年と定められています。ですが、国土交通省の資料「期待耐用年数の導出及び内外装・設備の更新による価値向上について」では、以下のように記載されています。• フラット35基準程度で50~60年
• 劣化対策等級3程度で75~90年
• 長期優良住宅認定基準で100年超
つまり、適切な設計やメンテナンスが行き届いていれば、木造住宅で100年以上住み続ける事も不可能ではありません。
法定耐用年数とは
木造住宅の法定耐用年数は22年と定められておりますが、実際の寿命とは異なります。このような差が出るのは、「寿命=法定耐用年数」ではないからです。法定耐用年数というのは、実際に住み続けられる年数ではなく、税金を計算する「減価償却資産」として取り扱える期間になります。
参考:木造住宅の耐用年数は?寿命を伸ばすためのメンテナンス方法も解説
木造住宅の耐震性
木造住宅は、鉄骨造の住宅と比べて、耐震性が劣っていると思っている人も多いでしょう。しかし、木材には、地震の揺れを逃がしやすいという特徴があります。さらに、揺れの大きさと住宅の重量は比例するため、重量のある鉄骨よりも、木材の方が揺れが小さいです。
また近年では住宅の耐震性が見直されており、構造や工法の違いによる耐震性の差が生じないように作られています。
建築基準法における現行の耐震基準では、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造といった構造種別に関係なく、また同じ木造住宅でも在来軸組、ツーバイフォー、木質パネルといった工法に関係なく、震度6強~7に達する程度の大規模地震でも倒壊・崩壊するおそれのない建築物とすることを定めています。 引用元:林野庁 |
木造住宅の工法は4種類
木造住宅の工法は、以下の4種類があります。
• 木造軸組工法(在来工法)
• 枠組壁工法(2×4(ツーバイフォー)工法)
• 木質パネル工法
• 木造ラーメン工法
それぞれの工法によって特徴が異なるので、木造住宅を建てる際の、参考にしてください。
日本の風土のもとで培われたもので、全国各地の工務店や業者が対応しており、坪単価も他工法より安くあがる傾向があります。
参照元:令和3年度 森林・林業白書 第1部 特集2 第2節 建築分野における木材利用の動向(1)
また、通常の在来工法と比べて、工期が短くなる特徴があります。
参考:大型パネル工法による県産材を活用した永く愛される高性能な木造住宅づくり
間取りなどの自由度が高く、リフォームもしやすい特徴がありますが、対応できる施工会社は少ない傾向です。また、柱梁が太くなり、特殊な工法であるため、費用が高くなる傾向があります。
参考:木造住宅の主な2種類の工法
• 木造軸組工法(在来工法)
• 枠組壁工法(2×4(ツーバイフォー)工法)
• 木質パネル工法
• 木造ラーメン工法
それぞれの工法によって特徴が異なるので、木造住宅を建てる際の、参考にしてください。
木造軸組工法(在来工法)
木造軸組工法は、木製の柱や梁(はり)を組み合わせていく工法で、日本で最も普及している工法です。神社仏閣や古民家で採用されてきた伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれています。日本の風土のもとで培われたもので、全国各地の工務店や業者が対応しており、坪単価も他工法より安くあがる傾向があります。
参照元:令和3年度 森林・林業白書 第1部 特集2 第2節 建築分野における木材利用の動向(1)
枠組壁工法(2×4(ツーバイフォー)工法)
2×4(ツーバイフォー)工法とは、名前のとおり、2インチ×4インチの構造材を木枠にして、合板を打ち付けて天井や壁を作っていく工法です。2×4工法の他、木造壁式工法とも呼ばれています。1974年に北米から導入された比較的新しい工法であり、材料も輸入された木材が流通しています。木質パネル工法
木質パネル工法とは、在来工法を応用した工法です。基本的には在来工法と同じ仕組みですが、木質パネル工法は、床、壁、天井などをあらかじめ工場で生産したものを現場に持ち込んで組み立てます。また、通常の在来工法と比べて、工期が短くなる特徴があります。
参考:大型パネル工法による県産材を活用した永く愛される高性能な木造住宅づくり
木造ラーメン工法
木造ラーメン工法は、木材の柱と梁をボトルや鋼板などの金具を使用して接合する方法です。接合部を強くすることで、水平力に耐えられるフレームを形成します。間取りなどの自由度が高く、リフォームもしやすい特徴がありますが、対応できる施工会社は少ない傾向です。また、柱梁が太くなり、特殊な工法であるため、費用が高くなる傾向があります。
参考:木造住宅の主な2種類の工法
木造住宅5つのメリット
木造住宅には、鉄骨造の住宅と比べて、木造ならではのメリットがあります。主なメリットは、以下の5つです。
• 建築費用が安い
• リフォームしやすい
• 夏が過ごしやすい
• 調湿効果がある
• リラックス効果、仕事や勉強効率が上がる
それぞれのメリットによって、暮らしやすい住宅を作り出してくれます。以下でメリットについて具体的に解説するので、ぜひ木造住宅の魅力を、より深く知ってください。
木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造の坪単価を比べると、以下のようになります。
(参照元:国土交通省「建築着工統計調査 2020年度 (新築住宅)利用関係別、建築主別、建て方別(住宅の工事費)/戸数、床面積、工事費予定額、1戸あたり工事費予定額、1平米あたり工事費予定額」)
工事が過大にならず工期が短く済むため、その点でもコストダウンになります。
木造住宅は、基礎や土台などが法律の基準を満たしていれば、その他の設計が自由です。建築段階での設計も自由ですし、リフォームも行いやすいメリットがあります。
一方で、鉄筋コンクリ―ト造の場合、リフォームの難易度が高いです。リフォームできないわけではありませんが、木造と比べると、費用が高額になってしまいます。
今後生活設計を考える中で、何度かのリフォームをする可能性があれば、木造住宅の方が便利だと言えるでしょう。
日本の高温多湿の夏を快適に過ごすには、木造住宅がおすすめです。上記でも解説しているように、木材は熱伝導率が低い特徴があり、真夏の暑さを鉄筋造よりも和らげてくれるのです。
鉄筋造の場合でも、仕上げに木材を使えば、夏は涼しく、冬は暖まりやすい環境を整えられます。
木材は、湿気を吸収しやすいと思われている人もいるかもしれませんが、実際は湿気を調節してくれる(調湿)素材です。
天然の木材は、多孔壁と呼ばれる特性があり、この穴が湿気を吸収、又は吐き出しして、調整を行ってくれます。この木材の仕組みによって、結露やカビを防いでくれる効果にも期待できます。鉄骨造には調湿効果はありませんが、やはり仕上げを木材にすることで、調湿効果を得られます。
木は、ストレスを軽減したり疲れにくくしたりするといった効果を得られる素材です。これらの効果は、研究によって科学的に明らかになっており、以下のような結果が報告されています。
• スギチップの香り…血圧を低下させ体をリラックスさせる効果
• ヒノキの香り…ウイルスや細菌などに対抗する免疫細胞の働きを上昇
さらに、木造校舎と鉄筋コンクリート校舎を使った実験では、木造校舎の方が子どもたちの集中力が高まり、疲労度が少ないという実験結果も出ているのです。
また、昨今はフローリングの部屋が多くをしめますが、床材に無垢材を使うことで、木そのもので衝撃を吸収するなど、冬も冷たくなりにくく、過ごしやすいという特徴があります。
このように、木材を内装や構造でも現し(目に見える形)で使うと、人の体やメンタルに対して、とても良い効果を与えます。また木材の呼吸(調湿作用)を助け、建物の耐久性も向上します。
参考:木材は人にやさしい(林野庁)
メリットの多い木造住宅ですが、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。
• 柱や壁がやや多めに必要になる
• 工法によって職人の腕に左右される
• シロアリ被害の可能性がある
こちらのページで詳しくその理由と対策を解説していますので、木造住宅に不安を感じる方は一度ご覧ください。
参考:後悔しない木造住宅とは?木の家ならではの特性を理解して、快適に建てて住まう対策を紹介。
• 建築費用が安い
• リフォームしやすい
• 夏が過ごしやすい
• 調湿効果がある
• リラックス効果、仕事や勉強効率が上がる
それぞれのメリットによって、暮らしやすい住宅を作り出してくれます。以下でメリットについて具体的に解説するので、ぜひ木造住宅の魅力を、より深く知ってください。
建築費用が安い
木造住宅は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて、建築費用を安く抑えられます。構造自体が軽く細く作ることができ、大工のみで構造や仕上げなど、多くの職種を兼ねられるからです。木造と鉄骨造、鉄筋コンクリート造の坪単価を比べると、以下のようになります。
住宅の種類 | 平均坪単価 |
---|---|
木造住宅 | 57.1万円 |
鉄骨造 | 91.1万円 |
鉄筋コンクリート造 | 95.0万円 |
工事が過大にならず工期が短く済むため、その点でもコストダウンになります。
リフォームしやすい
木造住宅は、基礎や土台などが法律の基準を満たしていれば、その他の設計が自由です。建築段階での設計も自由ですし、リフォームも行いやすいメリットがあります。一方で、鉄筋コンクリ―ト造の場合、リフォームの難易度が高いです。リフォームできないわけではありませんが、木造と比べると、費用が高額になってしまいます。
今後生活設計を考える中で、何度かのリフォームをする可能性があれば、木造住宅の方が便利だと言えるでしょう。
夏が過ごしやすい
日本の高温多湿の夏を快適に過ごすには、木造住宅がおすすめです。上記でも解説しているように、木材は熱伝導率が低い特徴があり、真夏の暑さを鉄筋造よりも和らげてくれるのです。鉄筋造の場合でも、仕上げに木材を使えば、夏は涼しく、冬は暖まりやすい環境を整えられます。
調湿効果がある
木材は、湿気を吸収しやすいと思われている人もいるかもしれませんが、実際は湿気を調節してくれる(調湿)素材です。天然の木材は、多孔壁と呼ばれる特性があり、この穴が湿気を吸収、又は吐き出しして、調整を行ってくれます。この木材の仕組みによって、結露やカビを防いでくれる効果にも期待できます。鉄骨造には調湿効果はありませんが、やはり仕上げを木材にすることで、調湿効果を得られます。
リラックス効果や効率アップが期待できる
木は、ストレスを軽減したり疲れにくくしたりするといった効果を得られる素材です。これらの効果は、研究によって科学的に明らかになっており、以下のような結果が報告されています。• スギチップの香り…血圧を低下させ体をリラックスさせる効果
• ヒノキの香り…ウイルスや細菌などに対抗する免疫細胞の働きを上昇
さらに、木造校舎と鉄筋コンクリート校舎を使った実験では、木造校舎の方が子どもたちの集中力が高まり、疲労度が少ないという実験結果も出ているのです。
また、昨今はフローリングの部屋が多くをしめますが、床材に無垢材を使うことで、木そのもので衝撃を吸収するなど、冬も冷たくなりにくく、過ごしやすいという特徴があります。
このように、木材を内装や構造でも現し(目に見える形)で使うと、人の体やメンタルに対して、とても良い効果を与えます。また木材の呼吸(調湿作用)を助け、建物の耐久性も向上します。
参考:木材は人にやさしい(林野庁)
木造住宅3つのデメリット
メリットの多い木造住宅ですが、デメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。• 柱や壁がやや多めに必要になる
• 工法によって職人の腕に左右される
• シロアリ被害の可能性がある
こちらのページで詳しくその理由と対策を解説していますので、木造住宅に不安を感じる方は一度ご覧ください。
参考:後悔しない木造住宅とは?木の家ならではの特性を理解して、快適に建てて住まう対策を紹介。
木造住宅に用いられる木材の種類
日本人は古来より風土に合う木の家に住んできました。しかし木造住宅と一重に言っても、使用される木材にはさまざまな種類があり、適した使い方があります。
国産、外国産材などまた、その樹種によっても特徴が異なります。木材は強くて軽い再生可能な資源です。戦後に造林された豊かな森林があり、その日本の木(国産材)を活かして家を建てることが、SDGs(持続可能な開発目標)にも繋がります。
木造住宅を建てる際には、その木材にも注目してみてください。
柔らかく加工しやすい特徴があるため、木造住宅のあらゆる部分で使用されています。部位によっては外構にも使えます。構造材だけでなく温かみがる質感を活かして内装でも使われます。比重が軽く柔らかく、冬でも冷たくなりにくいですが、その分傷がややつきやすいので、メンテナンスやその特性の理解が必要です。
また、赤身(中心部)は水にも強く耐久性も高いので、ウッドデッキ、ウッドフェンス、外壁にも使えます。
参考:スギを使ったウッドデッキ、ウッドフェンス施工事例
参考:ヒノキを使ったウッドデッキ、ウッドフェンス施工事例
ただし、硬いためにやや加工が難しいとも言えます。
ただし、昨今では加工技術の進歩により、その均一な肌色で美しい木目を活かし、床材などに使用されるケースも多くなっています。
以上でご紹介した樹種はほんの一部ですが、さらなる強度を求め使いやすくするために、加工した木材も多く使われます。ホームセンターなどでも購入できる合板もその一種ですが、さらに様々な材が開発されています。エンジニアードウッドとも呼ばれ、一般住宅のみならず、昨今建築されている公共建築や中高層ビルでも取り入れられています。
【新しい建築木材 CLTくん篇】
また、天然素材である木材の品質を認証するためにJAS(日本農林規格)の木材があります。JAS構造材を使って建築することで、より安心して木の家を建てることが出来るようになっています。
参考:確かな品質基準を持つJAS構造材
国産、外国産材などまた、その樹種によっても特徴が異なります。木材は強くて軽い再生可能な資源です。戦後に造林された豊かな森林があり、その日本の木(国産材)を活かして家を建てることが、SDGs(持続可能な開発目標)にも繋がります。
木造住宅を建てる際には、その木材にも注目してみてください。
スギ
日本固有の種であり、戦後に造林された樹種の中で最も多いのがスギです。安定した流通量があり、針葉樹で手入れをして育てることで、良質な材となり日本の建築には多く使われています。価格も低価格から入手できます。柔らかく加工しやすい特徴があるため、木造住宅のあらゆる部分で使用されています。部位によっては外構にも使えます。構造材だけでなく温かみがる質感を活かして内装でも使われます。比重が軽く柔らかく、冬でも冷たくなりにくいですが、その分傷がややつきやすいので、メンテナンスやその特性の理解が必要です。
また、赤身(中心部)は水にも強く耐久性も高いので、ウッドデッキ、ウッドフェンス、外壁にも使えます。
参考:スギを使ったウッドデッキ、ウッドフェンス施工事例
ヒノキ
ヒノキは古くから日本の木造住宅で使用される木材で、高級木材とされています。スギと並んで人工林が多くあります。住宅の他、神社・仏閣にも使用されている木材であり、その香りも特徴的です。水気に強く、ひのき風呂に代表する水周りにも使います。耐久性にも優れており、住宅の柱、外構や土台として使われます。参考:ヒノキを使ったウッドデッキ、ウッドフェンス施工事例
カラマツ
戦後、スギやヒノキとならんで造林された成長の早い樹種で、今後の活用に大きな期待が寄せられています。カラマツの性質のねじれはあるものの、その性質が曲がりづらさの強度につながり、構造材で使われています。また木材の乾燥技術が進み、フローリング材などでも人気が出てきました。ヒバ
ヒノキやスギと並ぶ国産の針葉樹です。湿気や水に強い他、殺菌効果もあるため、シロアリ対策として土台に使われるなど、浴室にも適しています。北米産であるベイヒバも同じくヒノキ科で同じ特性があります。ケヤキ
公園などでお馴染みのケヤキは広葉樹でありながら、ヒノキと並ぶ高級木材です。光沢のある美しい木目が特徴的です。美しさと硬さや耐久性があるため、大黒柱や玄関や家具の天板などに好んで使われます。ただし、硬いためにやや加工が難しいとも言えます。
クリ
秋には美味しい実をつけるクリは、木材としても優秀で古い日本の住宅には多く使われてきていますが、昨今では少なくなっている傾向です。硬く丈夫であり、水や害虫にも強いため、土台としてよく使われています。特に耐水性が強いので、水回りやデッキなどの外構にも使われます。ブナ
ブナは生命力の強い広葉樹であり、日本でも豊かなブナの森林がありますが、加工が難しいため、輸入材のほうが流通しています。費用は抑えられますが、腐りやすく反りやすい特徴があるので注意しましょう。ただし、昨今では加工技術の進歩により、その均一な肌色で美しい木目を活かし、床材などに使用されるケースも多くなっています。
以上でご紹介した樹種はほんの一部ですが、さらなる強度を求め使いやすくするために、加工した木材も多く使われます。ホームセンターなどでも購入できる合板もその一種ですが、さらに様々な材が開発されています。エンジニアードウッドとも呼ばれ、一般住宅のみならず、昨今建築されている公共建築や中高層ビルでも取り入れられています。
【新しい建築木材 CLTくん篇】
また、天然素材である木材の品質を認証するためにJAS(日本農林規格)の木材があります。JAS構造材を使って建築することで、より安心して木の家を建てることが出来るようになっています。
参考:確かな品質基準を持つJAS構造材
木造住宅は快適な環境を整える造り
木造住宅に対して「古い」「耐震性が低い」「燃えやすい」といったイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、実際には耐震性は担保されており、耐火性もあります。また、木目による審美性が高く、落ち着く雰囲気を作り出してくれます。木には人のストレスを少なくし、疲れにくくすることが科学的に明らかになっています。
自然素材であるためにいくつかの特性・デメリットはあるものの、ほかの素材にも別のマイナス点があります。対策を行えば暮らしやすい快適なマイホームが実現します。
さらに国産の木材をふんだんに使うことで、地産地消ひいては地球環境のためにもなるのが、最大の木造住宅の特徴かもしません。安心・安全、居心地良く、持続可能な社会にふさわしい木造住宅を検討してみてください。
自然素材であるためにいくつかの特性・デメリットはあるものの、ほかの素材にも別のマイナス点があります。対策を行えば暮らしやすい快適なマイホームが実現します。
さらに国産の木材をふんだんに使うことで、地産地消ひいては地球環境のためにもなるのが、最大の木造住宅の特徴かもしません。安心・安全、居心地良く、持続可能な社会にふさわしい木造住宅を検討してみてください。
森林のサイクル・環境編
木の家編(木造住宅)
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都市の木質化編
- 昨今、木を生活や街づくりに取り入れる「都市の木造化」が注目されていますが、その理由はなんでしょうか?
- 住宅の天井や壁、柱など、木が多い室内や木の家具や雑貨があると癒されるとよく言われますが、木には人のストレスを軽減する効果があるのでしょうか?
- 木が現し(あらわし)になっている建物というとログハウスが思いつきますが、繊細な造形には向いてないでしょうか?
- 海外では中層の木造建築があると聞きますが、日本のオフィスビルやマンションでも同様の事例はありますか?
- 腐食や蟻害など、経年による変化を受けやすい木造建築は、公共施設等には向かないのではないでしょうか
- 木造建築は火災に弱いのではないでしょうか?
- 最新の木造建築はRCや鉄骨造よりも耐震性は低いのでしょうか?
- 木材を建築に使うときに、どのようなことを注意すべきでしょうか?