弊社は全国のファッションビルやショッピングモールの200以上の店舗とECサイトを展開するアパレル企業で、30~40代の消費者をターゲットにした9つのブランドをもっています。世界的な潮流であるSDGsへの取り組みを、以前から積極的に行ってきました。その流れの中で、国産の木材を使うことが日本の環境を良くしていくことにつながるという、林野庁や全木連の取り組み「ウッド・チェンジ」に共感したのが「WOOD WORK LAB.」プロジェクトを立ち上げたきっかけです。これまでは、木を伐ることは環境破壊につながるのではないかというイメージをぼんやりと持っていましたが、植林された木は適期に伐採し活用したほうが良いのだと知り、意外に感じました。弊社のお客様の多くが同じ誤解を抱いているのかもしれず、アパレル企業の強みを生かして国産材をファッショナブルに商品化し、楽しんでいただきながら正しい情報を浸透させていきたいと考えました。
プロジェクトを通じて、私自身の木に対する認識が広がったと感じています。以前は「スギ=花粉」というくらいのイメージしかなく、育った木を切らないと花粉の排出量が多くなってしまうとか、手入れの行き届かない人工林が水害につながりかねないなど、環境との関連性は初めて知ったことでした。仕事場のそばにある商品サンプルからいい香りが漂ってきて、本当にリラックス効果があるんだなと実感しています。ヒノキのバスチップやアロマブロックは、自分でも生活に取り入れていこうと思っています。
ウッドワークラボの商品は、生活雑貨を扱う店舗とオンラインショップ TOKYO DESIGN CHANNELにて購入していただけます。今後は人気があるものを定番化するとともに、新たなバリエーション展開も。家で過ごす時間を、日本の木を使った製品でリラックスしたものにしていただけることを願っています。