木質化改修された教室での授業(写真提供 NPO法人サウンドウッズ)
小学校校舎と特別教室・幼稚園舎は渡り廊下で行き来できる
「もくもくホール」と名づけられた広々とした食堂棟
学校のシンボルキャラクター「ロボキー」
積雪の荷重に耐える重厚な構造
建設用の木材は香美町の森から伐り出された(写真提供 NPO法人サウンドウッズ)
内装を木質化することで体育館も温かい雰囲気に
木の温もりにあふれた幼稚園舎の内部
6年生が幼稚園児に読み聞かせをする「木の学校」の紙芝居
床の傷の一つひとつは、子どもたちの成長の足跡でもある 
			香美町立村岡小学校 村岡幼稚園 校園長 中村秀男氏  | 
			「村岡小学校は、地元の木をつかって地元の人たちが建てた「木の学校」。その特色を生かした教育活動をめざしています。木は使い込んでくると色も変わり、傷もつきます。しかし、それは子どもたちがこの木の学校で過ごした足跡でもあると思います。「木の学校」ができたときの新入生も来春、卒業していきます。当校では、卒業していく6年生が春に入学してくる幼稚園児に「木の学校」づくりをテーマにしたオリジナルの紙芝居を上演するのが毎年の恒例になっています。カエルが主人公で、森から木を伐り出し、学校が作られていった様子を伝えています。また、5年生が参加する4泊5日の自然学校では、林業体験も実施しています。こうした行事でも「木の学校」のフィロソフィを子どもたちに受け継いでいってもらおうとしています。 村岡小学校は、地元の山の木をつかって、地元の人たちが建ててくれた「木の学校」です。村岡の豊かな自然や住む人たちの暖かい心、まさに“ふるさと”に抱かれて子どもたちは学校生活を送っています。香美町がめざす「ふるさと教育」に合致した学校だと思います」。  | 
		
![]() NPO法人サウンドウッズ 代表理事 安田哲也氏  | 
			兵庫県出身。大学で建築とデザインを学び、建築設計事務所勤務を経て青年海外協力隊に参加。帰国後、2005年に自分自身の建築設計活動のかたわら地域産木材活用と森林保全に取り組む「加古川流域森林資源活用検討協議会 KAKOGAWA WOOD(s)」の立ち上げに参加。2009年にはNPO法人サウンドウッズを設立し代表理事に就任し現在に至る。一級建築士として全国の木の建築の企画、設計、地域産木材の調達支援に関わっている。 NPO法人サウンドウッズ(兵庫県丹波市) https://www.soundwoods.net/ できごとが始まる木の建築(兵庫県丹波市) https://soundwoods.design/  |