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建築ファンも訪れるカフェの外構をリニューアル! 駐車場の塀と階段を木製に
香川県の街道沿いにオープンしたカフェのエクステリアをリフォーム。店長の米田大祐様と設計・施工を担当した大日本木材防腐株式会社の杭田正夫氏にその工事について伺いました。
オープン当初は工事用の鉄パイプとトラロープだった駐車場の仕切りが、木製エクステリアに大変身!
香川県多度津町に令和元年5月1日にオープンしたばかりのカフェレストラン「そらとたべる threee」があります。こちらは、地元ブランドのオリーブ和牛を使ったすき焼きと蕎麦のセットをメインに、新鮮野菜の天ぷらが楽しめます。共同経営者のご実家を改装し、一階を店舗に。レンガが印象的な洋風建築は、皇居新宮殿の建設に携わり、日本の伝統とモダニズムの融合に尽力された建築家・吉村順三氏の設計事務所が中心となり建てた住宅で、これを見に遠方から訪れる建築ファンも多いそうです。
カフェオープン当初は、工事用の鉄パイプとトラロープで仕切られていた駐車場。店舗へのアプローチも鉄パイプでつくった手すりと土の階段で危険でした。この状況をどうにかしたいと考えていた時、知人の紹介で出会った施工会社の方に外構を木製化する助成金を教えられたそうです。「今よりキレイになって安全になるのならと即断しました」と米田大祐様は当時を振り返ります。
店舗外観
木製エクステリアに込められた想い
「昨年11月末に作業が完了して、自分がつくったウッドフェンスとアプローチを見上げた時、我ながらいい物を作ったなとグッと来ました」と笑顔で語るのは施工を行った大日本木材防腐株式会社の杭田正夫氏。
フェンス、デッキともに使用した木材は四国産のヒノキで、性能区分K3の防腐加工材。塗装は防腐性能に優れ、退色しにくいものを選び、三回塗ったそうです。一方、駐車場からつづく木製アプローチは、以前は最後の段差が大きく危険だったので転倒防止用の手すりが設置されました。
正式な図面に頼らずに、現場合わせを主体に施工を行ったそうで、職人さんの長年の技術が確かなものであるからこその仕事。「人が通るアプローチは、工事のために通行止めにすることができないため、施工に気を使いました」と杭田氏はスケジュール管理の大変さについて話しました。
駐車場からつづく木製のアプローチが店舗へと導く
次はベランダを改装して、BBQができるウッドデッキをつくりたい!
窓から多度津の街を望む。素晴らしい景色を独り占め
ウッドフェンスと木製アプローチが完成して以来のお二人に、あらためて感想を伺うと、「お店の雰囲気にマッチして改めて素敵だなと思っています。今後は、お店づくりだけでなく色んなことにチャレンジしたいと思っています。次はベランダを改装して、バーベキューができるウッドデッキをつくりたい!」と店長の米田様。施工を担当した杭田氏は、「吉野川の上流から伐り出した木材なのでしっかりしています。2~3年おきに再塗装して頂くと木が長持ちしますよ」とアドバイスしていました。
フェンスとアプローチの木製化に成功したカフェ。今後もさらなる進化を遂げ、訪れた人々を楽しませてくれることでしょう。
甘めの割下を使った和牛の旨味と本格蕎麦が味わえる看板メニュー(蕎麦+オリーブ和牛すき焼き)