洋館に似合うヒノキのデッキ
ガゼボを置いて集いの場に

老朽化したデッキを刷新したいと望んだ池田様(仮名)。設計・施工を担当した宮城フォレストクラブの玉川実瑚葉氏は、建築のつくり方に準じた頑丈な構法で、庭との一体感あるデッキを提案しました。

人の集う場所だから
本物の木のぬくもりがほしい

池田様宅は、おしゃれな北米スタイルの家。それに似合うウッドデッキのデザインが求められた。池田様宅は、おしゃれな北米スタイルの家。それに似合うウッドデッキのデザインが求められた。
 池田様のお宅は北米風の瀟洒な建物。14年前の建築当時に、リビングの前とお母様の部屋の前にウッドデッキをつくりましたが、老朽化が進んだため撤去してつくり変えることにしました。古いデッキは屋外環境に不向きなツーバイフォー材でつくられていたため、早い段階で傷みが見られるようになっていたといいます。そこで今回、一度は樹脂製のデッキも検討しましたが、サンプルを手に比較して「やはり本物の木のぬくもりや見た目のよさには代えられない」と感じたとか。
リビング前のウッドデッキは、お母様、池田様、結婚して家を出た娘さん夫婦が集い、バーベキューなどを楽しむ場所。また牧師であるご主人の元に頻繁に来客があるため、交流の場としても使える快適な環境を求めていました。そんな場面にも木の持つあたたかな雰囲気がぴったりだったのです。
 
木で造るからこそ建物にあわせ趣向がこらせる。木で造るからこそ建物にあわせ趣向がこらせる。

コンパクトにリサイズして
庭との一体感あるデザインに

全方向にステップがあるので、どこからでも庭に下りることができて便利。全方向にステップがあるので、どこからでも庭に下りることができて便利。
設計・施工を担当したのは、宮城フォレストクラブの玉川実瑚葉氏。玉川氏は木造住宅の設計経験を生かして、耐久性の高いウッドデッキづくりに取り組んでいます。夫妻は宮城フォレストクラブのホームページを見て、求めていたデッキのイメージにぴったりだったことから連絡を取りました。
以前のウッドデッキは大きく、床の高さも室内に合わせて高めでした。出入りはしやすかったものの庭との高低差が激しく、「道路からは見上げるような圧迫感があるのが気になっていました」とご主人。高さを調整するとともに、デッキと隣地との間に通り抜けできる隙間を設けることを希望。ただし、以前から使っていたガゼボを使い続けられる大きさが必要でした。
玉川氏はコストとのバランスを見ながら、ひとまわりコンパクトなサイズで設計。ガゼボが置ける広さを確保した上で、木材を無駄なく使える寸法を追求しコストダウンにもつなげました。床面の高さはステップ1段分低くし、ぐるりとステップを回してどこからでも庭に下りられるスタイルに。分断されていた庭とデッキに一体感が生まれ、庭全体が広々見えるようになりました。
ご夫妻と玉川氏(右)。デッキへ面したダイニングで。ご夫妻と玉川氏(右)。デッキへ面したダイニングで。

建築同様の丈夫なつくりと
塗料の二度塗りで耐久性を高める

お母様専用のウッドデッキにもガーデンチェアとテーブルを置いて。お母様専用のウッドデッキにもガーデンチェアとテーブルを置いて。
長持ちするデッキにしたいと選ばれた木材は、耐久性の高い国産のヒノキ材。「触れた感触が柔らかくて、とてもよかったんです」という奥様は、木目の美しさや香りの良さにも魅力を感じました。強い材をより長くもたせるため、玉川氏は施工に工夫を凝らしています。土台には特によく乾燥された材を用い、根太や大引きの間隔を狭く。住宅と同じように土台の上に柱を載せる構造にし、外れる可能性のあるビスではなくホゾで部材同士を接合。施工は、木の性質に詳しく腕のいい外構専門の大工が担当しました。
玉川氏は、塗装の仕方によっても耐久性が変わると言います。「加工された木材は、組み立てる前に一度塗料を塗ります。その際、水が浸透して腐りやすいホゾ穴の中までしっかり塗るのがポイント。そして、組み上げてからもう一度塗装を行います。手間はかかりますが、塗り残した部分から傷むのを防ぐことができます」。
組み上げる前と完成後、二度塗装を行うことで塗り残しをなくし、耐久性を向上させる。組み上げる前と完成後、二度塗装を行うことで塗り残しをなくし、耐久性を向上させる。

デッキ下に砂利を敷き詰め
猫の被害も解消

デッキの下に砂利を敷くことで雑草が抑えられ、猫のマーキングも収まった。デッキの下に砂利を敷くことで雑草が抑えられ、猫のマーキングも収まった。
以前はデッキの下が土だったため、草が生えてデッキの上まで伸びてしまったそう。草はデッキを傷める原因にもなります。また、デッキ下に入り込む猫の臭いにも悩まされていました。そこで今回は、デッキの施工前に地面を全面砂利敷きに。草が生えたり水溜りができたりするのを防げる上、「土がなくなったからか猫の排泄がなくなり、臭いもストップしました」と夫妻は喜びます。
「木が新しいうちに塗装を重ねると浸透して丈夫になるんですよ」という玉川氏。メンテナンスについてまとめた説明書を、完成時に手渡しています。夫妻はそれに沿って、完成から4ヶ月後にはさっそく自力で塗装を行いました。「たいへんでしたが、つるっとした質感がいいので気持ちよく塗れました」とご主人。今後も2〜3年に一度の頻度で塗装をしていく予定です。

つくりが良くて長持ち・安心だから
利用の幅がどんどん広がる

快適なデッキ空間での朝食やティータイムは、暮らしを豊かに彩ってくれる。快適なデッキ空間での朝食やティータイムは、暮らしを豊かに彩ってくれる。
フェンスに彫り込んだワンポイントの飾りが洋風の建物によく似合い、庭と建物、デッキに一体感が生まれまた池田邸。ご近所の方から「いいデッキができたね」と声をかけてもらうこともあるとか。庭との落差が縮まり、ぐるりと階段を回したことで行き来がしやすくなり、手持ちのガゼボも予定通り収まりました。新しくなったデッキでは朝食を楽しむほか、コーヒーブレイクをしたり本を読んだりして過ごし、娘さん夫婦を呼んでのBBQも盛り上がります。「今後は信者さんたちが集えるような場所にしていきたいですね」と夫妻の夢は膨らんでいます。
宮城フォレストクラブ(宮城県仙台市) http://www.m-wooddeck.com/

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