材料は無垢材であり、乾燥湿気による収縮膨張を少なくするためトドマツKD材の木材含水率を一度8%に落とした後10~12%に調湿した。このために特注製造したトドマツ腰壁。15mmx100mmx910mmUVクリアつや消し塗装品を壁面の直線度を出すために石膏ボードを下地張りした上に施工した。腰壁見切り、巾木、出隅も特注し、見切りエッジを児童の安全面からアール加工した。
北海道産材であるトドマツの需要拡大の取り組みとして、札幌市立ノホロの丘小学校の一部廊下の腰壁内装工事として受注した。施工した同小学校は「校木」として「トドマツ」を制定しており、常日頃、トドマツの天に向かうたたずまいに畏敬の念を持ち、そのような木とのふれあいを子供たちにも持たせたい校長の希望とマッチした。グレー一色の廊下にトドマツ腰壁が、自然で明るいイメージをもたらした。