構造、造作材のほぼ全てを自社で育て、製材乾燥したスギを使用しています。真壁構法をとっているため節やキズの無い良質材をより多く要しますが、植林からの家づくり一貫体制によりコストを極力抑えながらの利用を実現しています。
また、木材は木材本来の香りや色味、強度を保つため、低温~中温でじっくり乾燥させています。時間も手間もかかり、乾燥コストが高くなるという課題はありますが、結果として長く住み継がれる家づくりにつながると考えています。
今回の物件は、意匠性と耐久性を備えた「焼杉」の外壁材を採用しました。焼きムラを無くすための装置を開発し、負担を減らしながら品質改良してきた自社大工手焼きの「焼杉」です。
「暮らすこと」と「つくること」が自然につながる木の家。
市街地と里山のあいだののどかな立地で、二人暮らしを前提に管理しやすく無理なく使える設計になっているのが特徴です。
中心に12帖の土間工房を備え、趣味や仕事と日常生活が一体となる住まいであり、焼杉外壁や木材など素材の経年変化も楽しめる家づくりとなりました。
地元のスギを使うことで、家づくりが単なる建築ではなく、森とつながる行為なのだと実感しました。
やわらかな足触りや香りに日々癒されるだけでなく、花粉症対策や森林循環にも貢献できると知り、暮らしそのものが少し誇らしく感じられます。