年に数回突風がある地域において、高さのある目隠し塀をしっかりと支えるために親柱は控えのある形+鋼材としました。
それはまた、思い切った太さの横桟とすることを可能にして、板材の重みに耐え、木材の反りや歪みを抑える工夫でもあります。
親柱は溶融亜鉛メッキ処理をした角パイプにスプレー塗装をしました。
横桟は防腐剤の加圧保存処理をした上から保護塗料を塗りました。
板材は部分メンテナンスがありうる前提で保護塗料のみとしました。水の流れやすい縦張りとしています。
塀の上部にはガルバリウム鋼板による笠木をつけました。
板材は部分補修がある前提として、横桟と板をスギとしました。
スギはコスト面で優れている上、加圧保存処理を施すとヒノキ等と耐久性に大きな劣りがないと言われています。
そこで長期的な耐久性が必要な横桟のみに加圧保存処理を施し、部分的な張替えのある板材はコストを抑えるために保護塗料のみとしました。
デザインを得意とするEL3(設計事務所)の作品です。
木特有の風合いを大切にしたデザインとしながら、メンテナンス性や耐久性、コストにも配慮をして設計しました。
木材を尊重して工法や塗料を選定した一方で、あえて鋼材も見せて粋なデザインとしました。縦張りもカッコよさを出すために一役買っています。
敷地と道路の高低差を利用して、道路を歩く人からは中が見えにくく、敷地内や建物内からは通りの様子を伺えるように、プライバシーと安全面も考慮しました。