油分を多く含み、水やシロアリ腐れに強い特徴を持つ飫肥杉の中で、利用が叫ばれている大径材を、干割れが起こり辛く、防腐液の浸透性も高められる心去り割角に製材加工し、プレカットや手加工後に安全な水性防腐剤(ACQ・CUAZ)をK4相当で加圧注入し耐久性を高め組立。また、組立後に全面を自然撥水塗料で塗装し耐候性にも対応。さらに、遊具柱の地際の湿気対策として、コンクリートに緊結し一体化した板金物にスリット加工した柱を接合させる事で、地際の水切れ対策を行った。
遊具のデザインは、子どもに人気のある機関車型の遊具で、地元の飫肥杉の大径材より製材した心去り割角を加工し、防腐処理した部材で組立し、全面を自然撥水塗料の「いろは」で塗装して、耐久性と耐候性に努めました。この遊具の方形屋根型のパーゴラ中央部に聳え立つトーテムポールには意匠マスコットの「フクロウ」が彫刻されていて、過去に、シマフクロウやマダラフクロウが、大規模な森林の乱伐や開発が原因で、絶滅の恐れがあったことを伝えると共に、環境を守り、森林を循環させながら、生産する「循環型林業」の大切さを告げるシンボルになっています。