地元の木の技・連携を利用し木塀をできるだけ長持ちさせる工夫や利用を行っている。
地面に設置する部分は木が直接触れない通気パッキン工法・笠木は木が腐りやすい木口を露出せず板金で覆い。防腐防蟻処理を施したスギ柱材・板材の硬質化については地元材を樹脂改質木材として利用。
暴露試験を行うとともに、無垢材と処理木材の価格があることから「価格差を利用したメンテンス補償制度」のため在庫確保を行っている。
デザイナーや木工関係者から無垢の木が経年変化した木の「いぶし銀（シルバーグレー）」色の変化の再評価の意見もあり経年変化の比較スペースを設置した。
撥水の良さも意識し縦づかいのデザインを多く採用している。
「小田原木塀プロジェクト」は、半年間で小田原に１６か所の木塀を設置した。
地域材利用を室内から室外へ、点でしかなかった外構材利用を森～まち～海へ繋げるため、まちのなかに木塀の展示場（ショーケース）を短期・地域限定で設置した実証実験です。
木塀は、それぞれの地域の個性を尊重した、まち全体の統一感をつくるデザインとし、木塀を長持ちさせる工夫、木の職人の伝統技術を再発見し新しい技術・発想との融合、地域の木のプロがサポートして木塀づくりを行った。
それぞれの木塀は、異なった木塀づくりの手法の提案を行っており、小田原のまちなみに新しくもあり馴染みやすい木塀を現地でご見学ください。
