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機能性や心地よさだけじゃない!環境にもやさしい「国産木材」を使った家づくりのススメ

おうちの空間だけでなく、気持ちにも安らぎを与えてくれる「木材」を使ったおうち。RoomClipでも日々たくさんの「木のある暮らし」の投稿を見かけます。その中でも今回は、いま改めて注目を集めている「国産木材」を家づくりに採用したユーザーさんをご紹介!国産木材の魅力をたっぷり語っていただきましたよ♪
 

【search1132さんの場合】木のぬくもりと香りを楽しむ、一年中心地よいおうち。

search1132さん
令和元年5月に新居完成。工務店に勤める主人の設計です。木のぬくもりを感じる、狭いながらも楽しい我が家♫北欧系のシンプルインテリアが好きです。手作りブームも来てます(^^)[築4年/1LDK]
地産地消を意識した素材選び

撮影者:search1132さん

外壁から床、天井、さらにはウッドデッキまで、国産木材をふんだんに使用しているsearch1132さんのおうち。家づくりに国産木材を取り入れたきっかけは何だったのでしょうか?

search1132さん
「工務店に勤める主人の意向で、国産木材を使うことを決めました。床・外壁には『天竜杉』、柱・梁などには『天竜杉・FSC認証木材※1』、天井には『杉Jパネル※2』、階段の踏み板には『ヒノキJパネル※2』。地産地消を意識して、なるべく県産材を採用するようにしたんです。」
※1 FSCが定める森林管理の規格を満たす認証林から生産された木材のこと。
※2 Jパネル:国産材を三層貼り合わせた構造パネルのこと。

バランスをみながら、こだわりの内装に。
撮影者:search1132さん

農作物などでよく言われる「地産地消(その地域で生産されたものをその地域内で消費する)」を家づくりのモットーに、地元静岡県の木材を使用されたというsearch1132さん。内装のテイストにも、木の使い方に関するこだわりがあったそうなんです。

search1132さん
「家づくりでこだわったのは内装。木を多く使いたかったのですが、ログハウスや和風にはしたくなく、木・塗り壁・窓のバランスを設計士さんと打ち合わせして決めました。外壁は全て木を張っています。
着工前には、家族みんなで製材屋さんの伐採ツアーに参加しました。子供にも見せることができて良かったです!」

経年変化も味わいながら、木に囲まれて暮らす

撮影者:search1132さん

最近の研究では、木の香りには人のストレスを少なくし、疲れにくくすることが科学的に明らかになっているのだとか※。木の香りや温もりを楽しむ暮らしの中で、search1132さんが感じる国産木材の魅力とは?
※参考:林野庁 科学的データによる木材・木造建築物のQ&A

search1132さん
「杉のフローリングはサラサラして気持ち良く、裸足の生活もオススメです♪木の香りも良く、うちに来るお客様にも驚かれるんです。木が生活の中にあると、香りや温もりを感じられます。ぜひ暮らしながら経年変化を楽しみましょう!」
 

【anko44さんの場合】こだわりの木でつくる、家に帰るのが待ち遠しくなるおうち。

anko44さん
天然素材を使ったコの字型の平屋建て住宅です。
海外インテリアに憧れます(最近 北欧雑貨に夢中です♡)
小さな美容室を営みながら✂️日々 心地好いお部屋&庭作りを楽しんでいます.*.゜♪[4LDK]
こだわりの木材で安心安全なおうちを

撮影者:anko44さん

国産木材をふんだんに使用した、コの字型の平屋建て住宅。ここで心地よい暮らしを送られているanko44さんが、家づくりに国産木材を取り入れたきっかけは「設計士さんとの出会い」だったといいます。

anko44さん
「設計士さんが木材にこだわる方だったので、そこに惚れ込みお願いすることにしました。壁には『杉』、床材は『国産松』を使用しています。直系30センチもある大黒柱には『ヒノキ』を使用しており、あの熊本地震にも耐え抜いてくれたんですよ。」
 
断熱性にもすぐれ、季節を問わず快適に

撮影者:anko44さん

木材は断熱性に優れており、水分を放出・吸収する作用もあるため一年を通して湿度も安定します。季節を問わず発揮する木材の機能性の高さに、anko44さんもとっても満足されているようですよ。

anko44さん
「国産松の床も冬は素足でも暖かく、夏は湿気を吸ってさらりとしていて、一年中快適に暮らせています。また、家づくりで特にこだわったのは間取り。リビングから全ての部屋に廊下を通らずに移動できる形にしました。リビングから繋がった和室の三枚扉は大工さんの手作りなんですよ!」
 
「我が家が一番!」と思える家づくりを

撮影者:anko44さん

実は、木は鉄やコンクリートよりも風化速度が遅く、長持ちする素材なんです。10年経っても木の香りが心地よいというanko44さんも、国産木材を取り入れた「我が家」を大絶賛していました。

anko44さん
「四季を通してとにかく心地よいです。どこへ行っても、帰宅すると我が家が一番だといつも思います!実際に家づくりをしてみて思うのは、家はシンプルな【長方形の箱】が一番のような気がしています。あとは自分で味つけしていくことで、自分らしい住まいが実現できるのかなと思っています。」
 

【sizen.sozaiga.sukiさんの場合】自然素材に囲まれて暮らす、心にも身体にもやさしいおうち。

sizen.sozaiga.sukiさん
体に優しい自然素材を使い子育てしやすく家族が集まれるような家にしました。腰痛持ちなので、腰に優しい工夫をしています。
床材は杉無垢材のオイル仕上げ、壁は漆喰とエコクロス貼りです。夜は夜らしい感じが好きなので、お部屋は基本的に間接照明です。
[築1年/4LDK]
 
林業への関心と、材木屋さんとの出会いがきっかけ
撮影者:sizen.sozaiga.sukiさん

sizen.sozaiga.sukiさんのご実家は、お祖父さまが1本1本買い集めた木材を使い、宮大工さんが手がけた木の家だったそう。その心地よさを知っていたので、ご自身のお家もそれに近いものにしたいという気持ちがあったといいます。

sizen.sozaiga.sukiさん
「木に対して熱い想いを持った材木屋さんに出会えたことがとても大きかったです。元々メイドインジャパンのものが好きだったこともあり、取り入れるなら日本の気候に慣れている木材が良いと思いました。また、日本の林業の大変さ、担い手不足のお話を耳にして、少しでも何かの役に立てればと思ったことも国産木材を取り入れた理由のひとつですね。」

「土台・大壁には『土佐ヒノキ・国産杉』、 真壁には『国産ヒノキ・国産杉』、 化粧柱・ 隅柱には『国産ヒノキ』、押入れ・納戸・バルコニー・間柱には『国産杉』、 玄関板張りには『国産サワラ』を採用しています。 杉は柔らかく足への負担が少ないし、 ヒノキは香りが好きで癒されます。色味やさわり心地も選ぶうえで重要でしたね。」
 
五感で癒される空間づくり
撮影者:sizen.sozaiga.sukiさん

身体にやさしい自然素材を使い、子育てしやすい家づくりをされたというsizen.sozaiga.sukiさん。木材のおうちで「五感で癒される」空間をつくるため、どのようなことを意識されたのでしょうか?

sizen.sozaiga.sukiさん
「まず、体に悪影響のある揮発性化学物質が出ない自然素材を使うことを意識しました。土台や構造部分には無垢材を使用し、トイレ以外の床は国産杉の無垢床。床の仕上げには接着剤をほぼ使わず、オイルで仕上げています。また、環境に配慮し、なるべく自然エネルギーを利用した省エネルギーの家にすることにもこだわりました。夏を涼しく過ごすために、風は通りやすく壁の中には空気が回るようにし、冬は輻射熱を利用して暖を取るようにしています。」
 
環境問題への取り組みとしても、素材選びは重要

撮影者:sizen.sozaiga.sukiさん

「家にいながら『木育』ができるので、子どもの生育環境としても良いです!」と話すsizen.sozaiga.sukiさん。家づくりに国産木材を取り入れることを、力強くオススメしてくれていますよ。

sizen.sozaiga.sukiさん
「木は香りが良く、見て癒され、さわって癒され、五感で癒されます。子どもも無垢床に寝そべったり走り回ったり、毎日とても楽しそうです。一生に一度の家づくり、とにかく素材選びは大事です!国産木材を使うことで、癒し空間がつくれるだけでなく、環境問題に目を向けるきっかけになったり、日本の林業を元気にすることにもつながります。家づくりの際は、ぜひ一度自然素材の家を建てている工務店さんを見てもらえたらなと思います。」


search1132さん、anko44さん、sizen.sozaiga.sukiさん、みなさんそれぞれ思い入れのある家づくりをされていましたね。「国産木材」は日々に癒しを与えてくれるだけでなく、おうちの機能的な面もしっかりサポートしてくれて、より快適な空間を作り出してくれます。これから家づくりを検討している方は、ぜひ3人の声も参考にしてみてください!
 

国産木材を取り入れるメリット

国産木材を使うことは、他にもたくさんのメリットがあります。私たちの暮らしを快適にしてくれるだけではなく、日本の森林や地球環境を守ることにもつながるんです!
 
地球温暖化を防ぐ

森林には「空気中の二酸化炭素を吸収し酸素をつくる」というはたらきを持ち、地球温暖化を防ぐという大切な役割を担っています。木を切って使うことは、一見その森林を減らしてしまっているようにも見えますが、実はそうではないんです!

木は育っていく過程でさかんに二酸化炭素を吸収し、大きく育って成長が止まると二酸化炭素の吸収量が減ってしまいます。そこで、育ち切った木を伐採して木材として使用し、跡地に再び苗を植えることで再び二酸化炭素を吸収するようになります。木を切って使うことが、逆に地球温暖化を持続的に防ぐことになるんです。
 
日本の森林を守る

そもそも日本の国土は約3分の2を森林で占められています。そして、そのうち約4割が木材として利用するために人の手で植えられた「人工林」。樹齢50年以上の木が伐採に適した時期であるとされており、この人工林は多くが戦後に植えられたもので、ちょうど今が伐採の適齢期なんです。

森林は「地球温暖化防止」だけでなく、「生物多様性保全機能」や「土砂災害防止機能」、水を貯え浄化する水源涵養などの多くの機能を備えています。その機能を保つためには、伐って、使って、植えて、育てる「森のサイクル」を回すことが欠かせないことになってきます。国産の木材を使うことが、しいては私たちが住む国を守ることにも繋がっていくんですね。
 

環境にも生活者にもやさしい家づくりを

心がやすらぐだけでなく、機能面でも暮らしを快適にしてくれる「国産木材」を取り入れた家づくり。さらには日本の森林や環境を守ることにもつながるなんて、木材の可能性を感じます。持続可能な環境づくりにも取り組みながら、国産木材のぬくもりや良さを伝えている「(一社)全国木材組合連合会」が運営するサイト「Love Kinohei」では、さまざまな木のある暮らしのコンテンツを見ることができます。気になる方はぜひチェックしてみてください!